呪術廻戦 最新11巻は2020年6月より発売
12巻の発売日は8月4日の予定です
こんにちはこんばんは、オランダに住んでいる方はダンキュウェル!
pyorumons(ぴょるもんす)です
今この記事を見ている人の中に
「次に来る漫画が知りたい」
「ちょっとダークなバトル漫画が読みたい」
「ロジカルなバトルを展開する漫画が読みたい」
「ナルトやワンピース、ブリーチのような王道漫画を読みたい」
「ハンターハンターが好きだけど休載中なので似たテイストの漫画が読みたい」
といった方はいないだろうか。そんな方には是非この漫画をオススメしたい。
今回は、鬼滅の次にブームが来るんじゃないかと個人的に感じているジャンプ漫画「呪術廻戦」について、魅力を徹底紹介していこうと思う。
TVアニメ化も発表され絶好調のこの漫画、どこかで見たことのありそうで、でも今までにない面白さを呈している。
私はその理由は「漫画としての魅せ方、作り方の上手さ」にあると思うのだが、それは後述するとして……
まずはまだ呪術廻戦について何も知らない方のために、基本情報から紹介していこうと思う。
ある程度内容を知っている方は「登場人物達」もしくはその後に続く「魅力を徹底解説」から読んで頂くことをオススメする。
呪術廻戦を最新話まで先読みしたい方はU-NEXT
呪術廻戦とは
左手に口があるが、別にこいつの名前はヒダリーではない。
週刊少年ジャンプに連載中の、芥見下々による能力バトル漫画。2018年14号から連載中。2020年5月現在、10巻まで刊行されている。
人間の負の感情・呪いから生まれる呪霊と呼ばれるバケモノたちと、呪術を使いそれを祓う呪術師の闘いを描いた作品。
1巻以前の前日譚として、「呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校」が2018年12月に発売されている。
0巻自体で内容は完結しているので、まずはこちらを読んで呪術廻戦の世界を体験するのもいいだろう。
あらすじ
異常な身体能力を持つ主人公である虎杖(モブキャラによると50mを3秒で走るらしい。車か。)は、両親の顔を知らず、祖父に育てられた。
ある日祖父は虎杖にこう言い残し息を引き取った。
「オマエは強いから、人を助けろ」
「手の届く範囲でいい。救える奴は救っとけ」
「迷っても感謝されなくても、とにかく助けてやれ」
「オマエは大勢に囲まれて死ね 俺みたいにはなるなよ」
この言葉は虎杖の胸に強く残り、それ以来虎杖は「正しい死」について考えることになる。
その頃虎杖の所属するオカルト研究部の先輩2人が、特級呪物である「両面宿儺」のその一部の封印を解いてしまう。それは「呪いを呼び、肥えさせて」しまう代物で、学校は一挙に呪い達で溢れかえった。
先輩たちに間違った死をして欲しくないと考える虎杖と、「両面宿儺」のことを聞きつけ派遣されてきた呪術師の伏黒恵はともに、「両面宿儺」を食って更に力を得ようとする呪いを祓おうとする。
しかし両面宿儺によって肥えた呪いは強く、しかも虎杖がいくら馬鹿力を持ってしても呪いは呪いでしか祓えない。呪力を持たない虎杖では祓えないのだ。
伏黒は「先輩2人を連れて逃げろ、そうしないと全員死ぬだけだ」というが、虎杖は「俺にジュリョクがあれば良いんだろ」と、両面宿儺を飲み込んでしまう。通常、特級呪物という最悪の毒物を摂取すれば死は免れないが、虎杖は死せず両面宿儺に取り込まれ、宿儺は圧倒的な力で呪いを祓った。
が、取り込まれたと思われていた虎杖は両面宿儺から意識を奪い返した。虎杖は1000年生まれてこなかった、両面宿儺の呪いに耐えうる器だったのだ。
その後、今すぐ呪いとして祓われるか、20ある両面宿儺の一部を全て取り込んでから宿儺ごと殺されるかの選択を迫られた虎杖は、呪いに殺される人を少しでも減らすために宿儺を取り込むことを選択。
虎杖の呪術師としての生活が始まった。
登場人物達
虎杖 悠二 (いたどり ゆうじ)
本作の主人公。
祖父の遺言を実行すべく呪術師としての人生が始まった。
呪いの王・両面宿儺を体内に取り込んでも自我を保てる1000年産まれてこなかった逸材。
特殊な能力を使うというというよりは、肉弾戦に呪力を利用した戦闘スタイル。
テレビや映画についてのモノマネをすることが多々ある。
伏黒 恵(ふしぐろ めぐみ)
都立呪術高専1年生。
冷静沈着で無愛想だが、実際は情に厚い部分も持ち合わせている。
能力としては、両手で影絵を作ることで式神を模し、それを具現化する。式神にはそれぞれ能力が備わっている。
釘崎 野薔薇(くぎさき のばら)
呪術高専1年。地方出身で東京に憧れを持つ。サバサバした性格で、自信家。
能力は「芻霊呪法」と呼ばれるもの。
五寸釘と金槌を使い、釘から呪力を流し込む。また、相手の体の一部を藁人形につけることで遠隔で本体を攻撃することもできる。
禪院 真希(ぜんいん まき)
呪術高専2年。男勝りで口がキツいが、常識的。
本来術式を持って生まれるはずだったが、「天与呪縛」により持たずに産まれ、代わりに人間離れした身体能力を持つ。
狗巻 棘(いぬまき とげ)
呪術高専2年。能力のせいでおにぎりの具しか語彙がない。
能力は言葉に呪力を込めて放つ「呪言」。
パンダ
2年。パンダ。
五条 悟(ごじょう さとる)
都立呪術高専の教師で1年の担任。自他ともに認める最強の呪術師。軽薄。
能力は「無下限術式」。空間距離が意味をなさなくなり、遠距離の移動も容易く、相手の攻撃は五条に近づくほどに遅くなり、当たらない。イメージとしてはジョジョの奇妙な冒険における「緑色の赤ちゃん」。
七海 建人(ななみ けんと)
脱サラ呪術師。呪術高専時代に「呪術師はクソ」だと判断し一般企業に就職するも、「労働はクソ」だと判断。同じクソなら適正のある呪術師の世界を選んだ。
能力は対象の長さを7:3に分けるポイントを強制的に弱点とし、ダメージを上げるもの。芥見下々先生が作品内で一番好きなキャラ。
夏油 傑(げとう すぐる)
呪詛師。主従制約のない自然発生した呪いなどを取り込み操る術式を使う。
一般人を呪殺し呪術高専を追放された。
漏瑚(じょうご)
特級の呪霊。大地の呪い。爆発系の攻撃を用いる。
真人(まひと)
特級の呪霊。人間の呪い。他社と自分の霊の形を変える術式。魂の形を変えることでそれに紐付けられた肉体の形も変えることができる。
呪術廻戦のココがいい!魅力を徹底解説!
キャラクター1人1人に感じる「生き様」
主人公の虎杖は、ルフィのように「海賊王」を、デクのように「最高のヒーロー」を、ナルトのように「火影」を目指しているわけでもない。ただ生きていたら成り行きで宿儺を取り込むことになり、成り行きで呪術師としての道を歩むこととなった。
喧嘩は強いし運動神経は良いけれど、別にそれは「自分だけができること」ではない。しかし宿儺を取り込んだ今、それは自分だけにできることにだ。別に宿儺を取り込むことなんて危ないんだからしなくても良い。でもそれをせずに生き、ふとした時に宿儺のせいで死んだ人のことを思う。「俺には関係ねぇ」。そんなのはゴメンだ。「自分が死ぬ時のことはわからんけど 生き様で後悔はしたくない」。
祖父の願った「オマエは強いから、人を助けろ」、そして「正しい死」を胸に。
彼の仲間である釘崎野薔薇。京都交流会編にて西宮桃と対峙した時、女呪術師としての苦悩、生い立ちによる環境の過酷さを語る西宮に対し「男がどうとか女がどうとか知ったこっちゃねーんだよ!! テメェらだけで勝手にやってろ!!私は綺麗にオシャレしてる私が大好きだ!!強くあろうとする私が大好きだ!!私は「釘崎野薔薇」なんだよ!!」と啖呵を切ってみせる。周りがどうとかなんて関係ない。私は私だと。
とにかく秀でた漫画の「魅せ方」
この漫画を読む手が止まらない最大の理由。ストーリーのテンポが良く、流れるように話が展開されていく。他の漫画なら数話使うであろう流れも、この漫画はスマートに1話、なんなら数コマで完結させる。
現在、10巻まで刊行されているのだが、その中で「両面宿儺との出会い」「呪術高専入学」「特級との初戦闘」「京都校との交流会」「受胎九相図との戦闘」「五条と夏油の過去編」「さらにその後の現代編」が描かれている。かなり濃い。どれだけテンポがいいかわかるだろう。
そして能力漫画において避けられない、「能力開示」を違和感なく漫画の設定に組み込んでいることも魅力的である。読者に能力を理解させるために仕方のないことなのだが、敵の目の前でペラペラと自分の能力を説明する様はいささか違和感をおぼえることが多いだろう。だが呪術廻戦では、「能力を相手に開示することで能力が強化される」という術式における設定がある。この設定のおかげで、初登場のキャラがペラペラと自分の能力を相手に明かすことにもメリットが産まれているのだ。
また、コマ割りも非常に魅力的である。バトルシーンではさながら他の映像作品の様なカメラワークをしてみせるし、セリフの置き方も画面をまんべんなく見せるような完璧な視線誘導をしてくる。
高度な「オマージュ」
ハンターハンターのような台詞回しやナレーションと能力を使ったロジカルなバトル、ブリーチのような技名やコマ割りのセンス。映像作品でよく見るようなカメラワーク。
作者本人も自分の作風について「どこかで見たことのある様な作風をしていることに定評があります」としているが、実際に読んでみると呪術廻戦は本当に様々な作品に影響を受け、その上で自分のものに昇華した作品であると感じる。
また、そういった作風について以外にも、JPOPや映画についての分かる人にはわかるオマージュも多く隠されている。分かる人は思わずクスッとしてしまうだろう。
読者を唸らせる「フレーズ」
テンポの良いストーリーの中にふと出てくるので、呪術廻戦には思わず手を止めて二度読んでしまったり、頭に残り続けたりしてしまうような印象的なセリフが数多く登場する。
いくつか紹介する。
・”完璧”も”理不尽”も答える義務がどこにある?テメェの人生は仕事かよ
・枕元の抜け毛が増えていたり お気に入りの惣菜パンがコンビニから姿を消したり そういう小さな絶望の積み重ねが人を大人にするのです
・因果応報は全自動ではない 悪人は法のもとで初めて裁かれる
・好きの反対は無関心なんて初めに言った人はちゃんと地獄に落ちたでしょうか 悪意を持って人と関わることが関わらないより正しいなんてあり得ない
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