最近では芸能人の方がおすすめの漫画を紹介するといった機会も多くなってきましたが、その中でよく名前の挙がっている作品がダンダダンです。
幽霊の存在を信じる女子高生とUFOの存在を信じるオタクの少年が怪奇現象と戦うオカルティック怪奇バトル漫画ということで、少年ジャンプ+の看板作品のひとつとなっています。
テンポのいいストーリーや魅力的なキャラクターなどで多くの読者の心をつかんでいるダンダダンなのですが、今回は「ダンダダン」の主人公のひとりである「高倉健」の魅力についてお話ししていきたいと思います。
高倉健とは?
高倉健はダンダダンの主人公のひとりで、一言で言ってしまうとオタクです。
もうひとりの主人公である綾瀬桃が純然たるギャルであるのに対して、健は純然たるオタクです。
控えめで卑屈な性格をしているのですが、とにかく応援したくなるようないじらしさがあります。
幽霊の存在は信じていないものの宇宙人の存在は信じており、いじめられているところを桃に助けられ、それをきっかけにふたりは怪奇の世界へと足を踏み入れていくことになります。
ちなみに、俳優の高倉健の大ファンである桃が本名を呼びたがらずに、「オカルン」というあだ名がつけられています。
オカルトにハマっていった背景が切ない
健は幼少から友達がおらず、宇宙人なら友達になってくれるかもしれないという思いからオカルトへとハマっていきました。
その結果、余計に孤立してしまうのですが、「宇宙人なら友達になってくれるかもしれない」というこの思いからして切ないです。
ひとりが好きで最初からひとりでいる分には本人もつらくないでしょうが、本当は友達がほしいのに友達がいないからひとりでいるとなってくると想像しただけで胸が苦しくなります。
しかも、ダンダダンの作中で健はクラスメイトからゴミを投げつけられるといういじめを受けていました。
それを桃が庇うというところからふたりの出会いが始まるわけですが、じっと耐え続けていたのだろうと思うと本当に「幸せになってくれ……」と願わずにはいられません。
ターボババアの呪いで変身した姿がかっこいい
もともと健は見た目もいかにもオタクという感じの少年です。
おかっぱに切りそろえた髪型に丸眼鏡という感じで、どちらかというと可愛らしい印象です。
ただ、ダンダダンの作中でターボババアに呪われてしまい、それをきっかけに変身できるようになります。
この変身した健の姿がとてもスタイリッシュでかっこいいのです。
第一形態では髪の毛が白く逆立って、顔の下半分に歯のようなマスクが出てきます。
第二形態になると顔の下半分にあった歯のようなマスクがなくなって、顔に縦の太いラインが出てくるようになります。
人間離れした見た目になってしまうのですが、それがスタイリッシュでとても魅力的です。
また、変身していると性格が大きく変わり、口調などもかなりフランクな感じになります。
変身前は可愛い系、変身後はかっこいい系といった具合で一粒で二度おいしいキャラクターとなっているのも健の魅力なのです。
桃への思いもいじらしい
ダンダダンの作中ではあくまでも健と桃は友人関係ということになっており、今のところふたりが恋人関係になっている様子はありません。
ただ、お互いがお互いのことを友達以上に意識していることは丸わかりです。
桃のほうはそのあたりもストレートに表現しているところが多いので自覚している部分もあるでしょうが、健のほうは自分の抱いている感情がどのようなものなのか自覚しきれていないところがあります。
こういった初心で鈍感なところも健の魅力と言えるでしょう。
それでもいざというときには桃への思いが本音としてこぼれてしまうこともあり、そういうところもまたいじらしいのです。
普段、弱気なところがあるからこそ、桃に対しての強い思いが本人の口から飛び出してくると胸を揺さぶられます。
話が進んでいく中でふたりの仲もお互いへの理解も確実に深まっているのですが、友人関係からは進展しないからこそ余計に見守りたくなってしまいます。
もちろん、読者としてはくっついてほしいという思いもあるのですが、この関係性だからこそダンダダンの面白さが増しているという部分もあるはずです。
まとめ
今回はダンダダンのキャラクターである高倉健について、その魅力をお話ししました。
健は当初弱い立場にいたわけですが、それがどんどん強くかっこよくなっていきます。
その成長や変化も含めて楽しめますし、何よりもいじらしいからこそ応援したくなるキャラクターでもあります。
桃との関係がどうなっていくのかも含めて、是非原作漫画のほうでチェックしてみてください。
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